133話ぶんの連載予約を一晩で仕込んだ話
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戦国転生小説を、別の投稿サイトであるアルファポリスにも展開することにした。手元にはすでに完成した133話がある。全部まとめて公開してしまうこともできたが、選んだのは「毎朝7時に1話ずつ自動公開」という予約投稿だった。一晩で133話ぶんの予約を仕込んだ、その記録を残しておく。
なぜ一括公開ではなく、毎朝1話なのか
理由は二つある。
一つは、読者の生活リズムに乗るため。毎朝7時に更新されると決まっていれば、通勤や通学の途中で「今日の分」を読む習慣に入り込める。連載の面白さの半分は「続きが毎日届く」という体験そのものだと思っている。書き溜めた側の都合で一気に出してしまうと、この体験ごと捨てることになる。
もう一つは、ランキング動線に毎日現れるため。投稿サイトでは、更新のたびに新着や更新一覧に作品が顔を出す。一括で全話公開すれば露出はその一度きりだが、1日1話なら133日間、毎日入口が生まれる。作品の中身は同じでも、出し方で見つけられやすさが変わる。
133回の投入を自動化する
とはいえ、133話を1話ずつ予約画面に貼り付けていくのは、手作業ではやりたくない量だ。1話5分で済んだとしても11時間かかる計算で、途中で集中が切れて事故を起こす未来しか見えない。ここはAIに任せて、投入作業を自動化した。本文を流し込み、公開日時を1日ずつずらしてセットしていく。派手なことは何もない、テキストを正確に運び続けるだけの地味な仕事だが、こういう単純反復こそ機械の領分だ。深夜に走らせて、私は進み具合をたまに眺めるだけだった。
順調に見えたが、途中で通信エラーが1回起きていて、1話だけ欠番が発生していた。
完了ログを信じない、という決め事
救いになったのは、以前から決めていたルールだ。「ツールの完了ログを信じず、最後に管理画面の実際の件数と照合する」。自動化ツールは「送信した」ことは記録してくれるが、「相手のサーバーに実際に載った」ことまでは保証してくれない。その隙間に、通信エラーのような事故が落ちる。
だから最後に、投稿サイトの管理画面を開いて予約済みの件数を数えた。132件。1件足りない。どの話が抜けたかを突き合わせて、その1話だけ再送し、133件そろったのを確認して作業を終えた。照合をしていなかったら、4ヶ月後のある朝だけ更新が来ない、という形で読者に見つけてもらうことになっていたはずだ。
4ヶ月先まで続く朝
予約は約4ヶ月先まで続く。これから133日間、私が何もしなくても、毎朝7時に1話ずつ公開されていく。連載を毎日続ける体力を必要とせずに、毎日連載している状態だけを手に入れたことになる。その間の時間は、次の作品の制作に回せる。
自動化の価値は、手を動かさずに済むことよりも、「毎日続く状態」を一晩で作れることにあると思う。ただしそれは、最後に自分の目で件数を数える一手間とセットで、はじめて信用できるものになる。機械に約束を任せるなら、約束が本当に結ばれたかは人間が確かめる。今回の一番の学びはそこだった。